台湾をめぐる冒険

前作、神馬笛をめぐる冒険からはや数年。今度は台湾・台北でのお話です。

カテゴリ: 台湾以外

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前回のあらすじ
急にジンバブエ時代の教え子が日本に居ることが判明。
急いで東京に会いに行ったら、彼は相変わらず、
どうしようもないほどにジンバブエ人なのであった。 
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zimbabuebig
お金がない話を聞きながら、僕らは幡ヶ谷の駅に到着した。
僕「切符の買い方分かるの?」
ジ「もちろん分かるよ」
そんな事を話していたのだが、彼は券売機に全く寄ってこない。

これは俺に切符を買ってくれというサインだなと瞬時に察した僕は、切符を買う。
もちろんメシはおごるつもりだったが、切符までとは考えてもいなかった。
(ちなみに彼は同い年だ)
しかも「ありがとう」の一言もない。

この辺りで僕は完全にジンバブエにいる時の感覚に戻った。
そういえば、こんな感じだった。
「こんにちは」とかの挨拶はめっちゃするが、「ありがとう」とかは少なかった気がする。
当時はよく聞いた。それは僕が彼のコーチだったからだ。
でも、いまは友達だ。だからわざわざ「ありがとう」は言わない。

この辺りでジンバブエの時の記憶が一気に蘇り、楽しさが増してきた。

そこからは思い出話や、他のバスケ部の面々の現状の話となった。
ある教え子は高校でバスケのコーチをしていて、ジンバブエ1位になって南部アフリカの大会に出たそうだ。
それはとても嬉しかった。教えた甲斐があったってものだ。
ある美人の女バスの子は、最近離婚したらしい。
(彼女が試合を休んだ日、他の男子に「なんで彼女は来ないんだ?」と聞いたら、みんなが「Because She is too beatiful(彼女は美しすぎるからだ)」といったよく分からない理由を言われるといった逸話が残ってるほどの美人だ。)
そんな話を繰り返し、みんなの近況を聞くことが出来、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。

もちろん、食事もタバコもおごった。

そして彼は、最後に言った。
ジ「来年の2月から日本に留学することになった」
。。
。。。
。。。。
。。。。。
おいおい、じゃあ俺今回無理してまで来ることなかったじゃねーか。
ジ「多分、大阪の大学」
。。。。。。。。。
。。。。。。。。。
まあ、久しぶりに会えて、楽しかったから今回は許すわ、シャマリ!(ジンバブエの言葉で友達の意味)
久々にシャマリのアホみたいな顔で笑ってる姿も見れて、嬉しかったし。

そして、最後もジンバブエ式の握手をして、別れました。


という、久しぶりに日本でジンバブエ人の元教え子に会った時のお話でした。
全2回の台湾には全く関係のないお話でした。


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先週の月曜日、
知らないやつからいきなりFBのメッセージが届く。
「Ken Its me man how are u doing. Im in japan.」
(ケン、俺だぜ。元気してんの?俺いま日本にいるんだよね)

名前をよく見てみる。
ジンバブエ時代(詳細はこちら→神馬笛をめぐる冒険)、
俺がバスケ大学で教えてた時の教え子だ。 

話を聞いていくと、JICAの研修で日本に来ているらしい。
9月くらいに来て、11月8日に帰るらしい。
なんでもっと早く連絡してこねーんだ、という日本人なら当然湧き上がる疑問を、
ジンバブエ人は時間にルーズだからしょうがないと押しこめつつ、
気づけば先週末の夜行バスに飛び乗っていた。
しかも次の日に夜行バスでまた帰るという、クソみたいなハードスケジュールだ。
でも、「次教え子に会えるのはいつになるか分からない。いや、もう2度と会えないかもしれない。」という思いだけで、東京へ向かった。

僕は待ち合わせ場所(JICA TOKYO)に到着し、彼を待つ。
フロントで呼び出してもらったのに、中々出てこない。
10分後くらいにやっと出てきて、ジンバブエ式の握手で再会を祝福する。(案外握手の仕方はおぼえているものだ。)
そして、彼は言う。
「ほとんど寝てたよ。」4時に約束をしたにもかかわらず、こんなことを言う。
だから降りてくるの遅かったのかよ!と少しイラッとしたが、ジンバブエの時はもっと酷かったと自分に言い聞かせ、我慢する。

ただ、彼は太りすぎていた。一言して分からないほどに彼は太っていた。
Untitled
 上が2007年頃、下が今回。(※僕は恥ずかしいのでモザイク処理しています。)
もはや別人だ。

そんな事をイジりつつ、新宿へ向かうために近くの幡ヶ谷駅まで歩きながら、
僕らは話すことにした。

僕「日本でのお金はどうしてるの?」
ジ「日本へ来た時に、JICAから研修期間中の食事代なんかのお金をもらえる。
 けど、90%はもう使っちゃったよ。」
僕「まじで?なんで?」
ジ「だって日本のタバコと酒、めっちゃ高いから」

俺の教え子はどうしようもないほどにジンバブエ人だなと、僕は頭を抱えたのであった。。。


(こんなの読みたい人が居るのかどうかは分からないけど、つづく)


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