ここんとこ台湾では「中秋節」と呼ばれる季節です。
いわゆる十五夜です。満月です。月見です。

今週の木曜日から日曜日まで 4連休で、人々は浮かれた顔で、
街中を闊歩しています。

日本では月を見ながら餅でも食う。そんな日ですが、
台湾ではこの中秋節に、 みんな家族で集まってBBQ(中国語で烤肉)をしています。
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ここ台北はかなりの人口密度なので、一軒家なんて絶望的、
マンションに広いベランダなんて一部の金持ちだけ、
日照権なんて概念が存在しないほどに、無数のマンション(4、5階立てが多い)が乱立しているので、
家の中にはBBQのスペースなんて存在しません。

ということで人々は、歩道にBBQセットを準備し、
肉の匂いをそこら中にまき散らしながら、肉、シーフード、野菜などを焼いて楽しんでいます。


先日、以前の学校の友人と飲みに行き、
その帰り3時くらいにみなでマクドにいく事になりました。
マクドの前では従業員たちが肉や海鮮の匂いを漂わせながら、中秋節のBBQを楽しんでおり、
普通に制服でBBQをしている従業員たちへの驚きとともに、少しの微笑ましさを感じながら店内に入りました。

時間も時間でしたが、腹が減っていたので、ビッグマックを注文しました。
すると「ない」との返答。
しょうがないと、ダブルチーズバーガーに照準を変え、注文。
「ない。いや、牛肉がそもそもない」と特に動じる様子もなく答える店員。

え?肉がないの?ハンバーガー屋で牛肉ないってありえるの?
いやー、そんなのありえない、牛肉はないと駄目だろ!

などと考えているうちに、先ほどの光景を思い出す。
「ははーん、こいつら自分たちで焼いて食いやがったな。満月に浮かれてやがるな」


これが真実かどうかは知ったこっちゃないですが、とりあえずマックチキンを食いました。


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